この度、長い歴史と伝統のある本学会の第49 回日本小児放射線学会学術集会を開催させて頂くことになり、誠に光栄なことでありますと共に、このような機会を与えていただきました野坂俊介理事長をはじめ会員の皆様方に心より感謝申し上げます。本会は小児科、小児外科、放射線科領域に関る方々が自由に議論を交わし有意義な知識や情報交換が得られる学会として発展してまいりました。
今回の学術集会のメインテーマは「進化する小児放射線診療 -すこやかな成長を目指して-」とさせていただきました。最近の画像診断の進歩には目覚ましいものがあります。小児医療の質を向上させ、未来を担う子ども達により良い医療を提供し、子ども達の健全育成に貢献できることが重要と考え、このテーマにいたしました。進歩しつつある画像診断を駆使して、小児特有の疾患の診断、更に治療法を討論する場として、一般演題49 の他に、特別講演1、教育講演2、シンポジウム1、ランチョンセミナー2 と恒例のイメージインタープリテーションセッションを企画しました。特別講演、シンポジウム等では、小児被曝について理解を深める機会になればと思います。イメージインタープリテーションセッションでは、本学会初のanswer padを用いての会場参加型を予定していますので、大変盛り上がるものと期待しております。
開催地の下関市は、本州の最西端に位置し、年間600 万人を超える観光客が訪れる街です。古代よりこの地は交通の要衝で、源平壇之浦の合戦、巌流島の決闘、幕末維新など、数々の歴史の舞台となってきた街です。周囲を海で囲まれた山口県の自然と食材も堪能して頂ければ幸いです。会場の海峡メッセ下関の夢タワーからは関門海峡のパノラマもお楽しみいただけます。
実りある学術集会になるよう企画していますので、皆様の多数の参加を心よりお待ち申し上げます。
第49回日本小児放射線学会学術集会
会長 松永 尚文
山口大学大学院医学系研究科 放射線医学分野教授
↑関門海峡:火の山展望台より夜景