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ランチョンセミナー 1 「実践的小児インターベンショナルラジオロジー」

国立成育医療センター 
放射線診療部 放射線診断科  野坂俊介
  岩中

 経カテーテル的治療に代表されるインターベンショナルラジオロジー(Interventional Radiology:IR)は、画像ガイド下に行う治療ならびに診断手技で、血管系ならびに非血管系に分類される。これまで、IRは、外科治療と比較して、覚醒下あるいは鎮静下に行うことができ、低侵襲であることが長所とされてきたが、腹腔鏡下手術をはじめ、外科治療も低侵襲化の傾向にある。小児領域では、ほとんどのIR手技が全身麻酔下に行われることが多く、外科治療とIRのどちらが被検患児にとって有用なのか、これに関わる全医療者がリアルタイムにディスカッションをしながら、最善の治療方法が選択、実施されるべきである。
 小児IRの適応は、成人領域と同様に多岐にわたるが、実際に行われる手技は、個々の施設の特性により必ずしも均一ではない。また、誰がIRを行うのか、といったことも施設により事情が異なるところである。重要なのは、IRを行う放射線科医、外科医さらには小児科医を中心に、麻酔科医、看護師、診療放射線技師ならびに臨床検査技師が、ひとつのチームとして機能することである。また、実際にIRを行う際には、個々の手技に適した器材の選択が手技成功の鍵を握ることも少なくない。したがって、日ごろから小児に適した新しい器材に関する情報収集を心がけることも必要である。
 今回のセミナーでは、これまでに経験した躯幹部の血管系ならびに非血管系IR症例のなかから、教訓的な症例も含め、より多くの症例について、参加の皆さんとともに、治療方法の選択や実際の手技について、一緒に考えながら症例提示をする予定である。

(バイエル薬品株式会社 共催)

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第45 回日本小児放射線学会事務局 国立病院機構香川小児病院 外科
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