この度、第53回日本小児放射線学会学術集会を開催させていただくことになり大変光栄に存じますとともに、身の引き締まる思いでスタッフと力を合わせて準備を進めております。
昨年6月に日本小児放射線学会理事長に就任いたしました折に、「未来ある子ども達によりよい放射線医療を施すことができるために、放射線科医を目指す若手医師には小児放射線に興味を持ってもらうこと、主に成人の診療に携わる放射線科医には小児領域の専門性を学んでもらうこと、小児科医や小児を扱う外科系医師には被ばく低減などの小児放射線診療の専門的な知識を学んでもらうこと、を目標とした教育活動に力を入れたい。未来ある日本の子ども達が、日本のどこにいてもそれにふさわしい放射線医療を受けられる世の中を作ることを目指していきたい」と抱負を書きました。このような目標を目指して、小児放射線医療のすばらしさ、おもしろさ、奥深さを参加していただく皆様と共有したいと考え、学術集会のテーマを“Pediatric radiology is fun!”といたしました。
本学術集会では多彩なプログラムを予定しております。フィルムリーディングは画像診断を達人に伝授していただくこととしまして、アイオワ大の佐藤豊先生と岡崎市民病院の小山雅司先生にご講演形式でお願いしました。最終日午後には「小児がんの画像と診療」と題した合同シンポジウムを予定しております。特別講演には国際的にお仕事をされている(株)日揮の川名浩一社長に医療への思いを含めたご講演をお願いしております。また、各方面からの共催をいただくことになりましたモーニング、ランチョン、アフタヌーンセミナーでは教育的な内容を豊富に予定しております。
会場は歴史を感じるすばらしい建物である赤レンガ倉庫の中にあり、内装も重厚で港も間近に眺めることができます。そのような会場に、小児医療に携わる各方面の専門家と若い人たちにご参集いただき知識と議論を深め、少しでも日本の小児医療の発展に寄与できれば甚だ幸いです。
皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。
2016年12月吉日